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謎の小説家・未来狂冗談(ミラクルジョウダン)が、思い付くままに物語を綴(つづ)ります。
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思い付くまま忍者物語・第二章(七)(陰陽寮/呪術と剣術・忍術の分離)

役(賀茂)小角(えんのかもおずぬ)が陰陽組織を編成した時点では、まだ葛城朝の私兵的組織だった。
そしてもっぱら「山岳ゲリラの鎮圧と恭順」、帝の「ある密命(大王の密命)の履行」などの非公式な活動に終始していた。
しかし、正式に陰陽寮が設立されると、正規(公)の職務も割り当てられる。
律令に基づく八つの省からなる中央官庁のうち 天皇と直結する行政の中枢である「中務省」に、陰陽寮は設置された。
陰陽寮の担う役割は多岐にわたり、天文気象学や暦学の発表(気象庁など)、呪詛・占術や信仰の管理監督(今で言う神社庁や一部公安警察)と言った表向きの仕事の傍(かたわ)ら、天皇の意志を具現化する役目も負っていた。
陰陽寮の表の公務は、信仰や占術、呪術の統一と運用をもって統治に活用する機関であった。
しかし、陰陽寮の裏の顔の実体は、大王(おおきみ・天皇)直属の「秘密警察」兼「諜報工作組織」である
いくら建前の奇麗事を言っても、国家の本音に「諜報工作機関」を必要とするのは矛盾である。
これが多くの場合、信仰を利用する所に権力者の狡猾さを感じるのだ。
陰陽寮次官の「陰陽助」勘解由小路(かでのこうじ)の一部は、朝廷の表陰陽寮(おもておんみょうりょう)長官である「陰陽頭」土御門(つちみかど・安倍)の所管した正式業務とは違い、朝廷組織とは独立して大王(おおきみ)の私的意向を果たす役割を担う、裏陰陽寮(うらおんみょうりょう)機関、勘解由小路党である。
役小角(えんのおずぬ)の陰陽修験から派生した勘解由小路党は裏陰陽寮として朝廷のCIAやFBIの役割を負い、陰陽修験者の形態を持って全国に活動範囲を広げて行く。
その勘解由小路党が武術の発祥は陰陽修験道からである。
そして武士(もものふ)の語源・物部氏から枝分かれした穂積系・白藤鈴木氏・雑賀鈴木郷士団と全国にまたがる鈴木氏系の神社神主・宮司も密かに「雑賀流武術を習得していた」とされる。
また、聖徳太子の大伴細人(おおとものさひと)に対する要請で「大伴氏から発生した」とされる甲賀郷士忍術者群、同じく秦氏への太子の要請によるとされる河勝(秦河勝/香具師・神農行商の祖)と伊賀の国人、秦氏流・服部氏族(はとりべ・はっとりしぞく・伊賀流忍術の祖)、同じく信州・戸隠神社修験道から出た戸隠(仁科)流忍術、東蜜(真言宗・総本山金剛峰寺)や台蜜(天台宗・比叡山延暦寺)の密教修行僧兵団、紀州・真言宗根来寺密教修行僧忍術者群、服部氏と同じ秦氏系の剣術で有名な大和国添上郡・柳生郷の柳生氏郷士団も「武術の中に忍術も習得していた」と言われている。
そうした言わば隠密武術(忍術・諜報術)の手段の中に全国を旅して怪しまれぬ職業として修験者や神官が催す神楽舞の神事があり、そこから派生した形で旅役者一座や神農行商(神前露天商)などが生まれ、その神楽舞などの神事が芸能に発展して行く。
容易ならぬ事に、全国を旅して怪しまれぬ職業である陰陽修験者・密教修行僧・旅役者一座・神農行商などは全て言わば忍術者の始祖または祖である。
思い付くまま忍者物語・第三章(平安末期から鎌倉・室町期へ)(一)へ続く

作者の公式HP(こうしきホームページ)へは、「 未来狂冗談の部屋 」で検索して下さい。

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