謎の小説家・未来狂冗談(ミラクルジョウダン)が、思い付くままに物語を綴(つづ)ります。
× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 思い付くまま忍者物語・第三章(六)(平安末期から鎌倉・室町期へ) 源義経・家臣団に関して、帝(後白河天皇)の手に拠る・勘解由小路党修験黒幕説に付いては多くの状況証拠が存在するが、源義経同様に同じ源氏流の木曽(源)義仲にも、勿論そうした情況証拠が存在する。 思い付くまま忍者物語・第三章(七)(平安末期から鎌倉・室町期へ)へ続く PR 思い付くまま忍者物語・第三章(五)(平安末期から鎌倉・室町期へ) 牛若丸(義経)は、鞍馬寺で、何者かに自分の身の上(身分)を教えられ、平家打倒を誓って剣の修行を始める。 思い付くまま忍者物語・第三章(四)(平安末期から鎌倉・室町期) 鎌倉の頼朝館に、弟の範頼が参上した。 思い付くまま忍者物語・第三章(三)(平安末期から鎌倉・室町期へ) 平清盛にすれば常盤御前は命を取り合った敵将の愛妾だった絶世の美女で、同じ女性(おなご)を抱くにしても征服感や興奮の度合いが違うから、邪(よこしま)に楽しめる。 作者の公式HP(こうしきホームページ)へは、「 未来狂冗談の部屋 」で検索して下さい。 思い付くまま忍者物語・第三章(二)(平安末期から鎌倉・室町期へ) 平安末期から鎌倉初期にかけての花形スターは何と言っても源義経である。
思い付くまま忍者物語・第三章(一)(平安末期から鎌倉・室町期へ)
平安末期の頃から、後白河法皇の庇護(ひご)と贔屓(ひいき)を得て、高級遊女「白拍子」が皇族、貴族社会で活躍する。 実はこの「白拍子」、良く訓練された女間諜(女性忍者)である。 その流行(はやり)は瞬く間に殿上人の間に広がり、平清盛も例外でなく祗王と仏御前の二人の白拍子を、女間諜とは知らずに妾にしている。 世の常で、酒と女の有る所、気が緩むのが男である。 遊び女として、相手の懐に飛び込み、生の情報を拾ってくる白拍子の元締め、勘解由小路党総差配・勘解由小路吉次(金売り吉次)に勝る組織的諜報力は無い。 もたらされた情報が、後の政局を左右する貴重なものが得られたのである。 近頃やたらと「品格」が問題になる。 しかしこの「品格」、権力者が求めるのは一般民衆に対してだけで、自分達の事は「棚上げ」である。 どうやら「特権階級」は文字通り特別らしく、白拍子遊びは、高級料亭の「芸奴遊び」に代って、料亭政治は昭和の中頃まで続いた。 もっとも勤皇の志士も、倒幕の密談場所は「似た様なものだった」そうだから、正に「政局は夜創られる」と言う事らしい。 朝廷裏陰陽寮として帝の権力をサポートする勘解由小路党総差配・勘解由小路吉次(金売り吉次)が後白河法皇に進言、高級娼婦「白拍子」を育成して諜報機関に組み入れた。 「白拍子」、実は急造の組織ではない。 密教陰陽道の修験呪術「歓喜法」の呪詛巫女として、勘解由小路党が手塩にかけて育成された美しい娘達だった。 それ故に神に対する知識は豊富で、男装の神楽舞と殿方相手の性技は年季が入っている。 男の武術と同様な位に、殿方を喜ばせる目的での女の閨房術(けいぼうじゅつ・床技・とこわざ)は、大事な生きる為の女の武器(能力)だった。 一般の女性でもその心得を持たされる時代だったから、遊女(あそびめ)の白拍子は、それなりの高度な修行を積んでいた。 「白拍子」にとって、性行為は課せられた仕事で有り、殿方を満足させるのは性技術である。 従って、予めの修練には相応の教育が課せられ、充分な実践教育を受けて、世に出る事になる。 心構えが違うから、いかなる行為にも躊躇(とまど)いなど無い「性人形」と化す。 この章の冒頭で記述したが、平安期については優雅な平安貴族の物語や歌などが後世に残り貴族生活のみが強調されるが、勿論その裏で血で血を洗う権力闘争も、所領(荘園)の獲得の武力紛争や東北蝦夷征服やその後の反乱鎮圧なども存在した。 そして華やかな貴族生活の影では、律令制における厳しい身分制度の中で良民(自由民)と呼ばれる非氏族身分の者や被差別階層として賤民(せんみん/非人・ひにん/奴婢/ぬひ)と呼ばれる被差別階層の隷属的生活も存在していた。 その律令制における被差別階層の賤民(せんみん)を、奴婢(ぬひ)と称して地方の豪族が所有し、基本的に家畜と同じ所有物扱いの私奴婢(しぬひ)と呼ばれる身分の者の中から「婢(ひ)」の身分の女性奴隷を選び出し、執拗に性交を施して極楽浄土を体現させ、遊び女(め)として育て上げる。 更に殿上人に伍す学問を身に着けさせて、呪詛巫女に仕立て上げた。 その巫女の身分も親子代々受け継がれ、それを統括するのも勘解由小路党の役目だった。 その延長上に「白拍子」の組織は出来上がった。 律令制に於いて、民は良民と非良民に分けられていた。 「非良民」とは支配者に税を払わない者を指したが、卑しい身分とされて「賤民(せんみん)」とも呼ばれた。その被差別階級は生き方が制限されていて、「白拍子」の身分は、奴婢(ぬひ)としての生活の中ではより益しな方だった。 目的が女性(によしょう)の立場を生かした高度な情報収集であるから、相手の懐(ふところ)へ入らなければ仕事にならない。 それ故舞の衣装は、本来裸身が透ける様な白の薄絹で、淫秘な雰囲気をかもし出し、殿方の誘惑には余念がない。 男達の五感に訴え、彼らの気持ちを良好にさせるにはそれなりの演出が必要で、視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚を一度に刺激、誘惑する業が今様を踊る「白拍子」の役目であるから、その音曲なり、姿なりは相応にエロチックで、魅力的なものでなければならない。 この時代の代表的な「白拍子」に源義経の愛妾・静御前が居るが、次回はその物語を取り上げる。 思い付くまま忍者物語・第三章(平安末期から鎌倉・室町期へ)(二)へ続く 作者の公式HP(こうしきホームページ)へは、「 未来狂冗談の部屋 」で検索して下さい。 思い付くまま忍者物語・第二章(七)(陰陽寮/呪術と剣術・忍術の分離) 役(賀茂)小角(えんのかもおずぬ)が陰陽組織を編成した時点では、まだ葛城朝の私兵的組織だった。 作者の公式HP(こうしきホームページ)へは、「 未来狂冗談の部屋 」で検索して下さい。
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